国立民族博物館協力
国立民族学博物館友の会機関誌「季刊民族学」
194号
特集 海と河川をめぐるグローバルヒストリー──人・ものの往来と文化創発
四周を海に囲まれた日本列島の人びとは、近代以降、汽船によって地球規模で移動するようになった。その結果、どこへどんなものが運ばれ、そこでどんな文化が創発されたのだろうか。 本特集では、日本と朝鮮半島や中国東北部、東南アジア、南太平洋、地中海、南アメリカとのあいだを船で行き来した人・ものの物語を通して、海と河川をめぐるグローバルヒストリーを解き明かしたい。
目次
000 表紙「大正2年のブラジル移民船『若狭丸』」
001 目次
002 特集「海と河川をめぐるグローバルヒストリー──人・ものの往来と文化創発」
004「水の上を行き来した人びとやものの物語を通して、歴史をたどりなおす」根川幸男(国際日本文化研究センター特定研究員)
012「戦時下に海を越えて得た学び──昭和14年度東京女子高等師範学校の大陸旅行」志賀祐紀(奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター研究員)
020「海を渡った陸の交通手段──近代ベトナムの人力車」ファン・ハイ・リン(ハノイ国家大学・人文社会科学大学准教授)
028「まなざしの航路──西田直二郎、アドリア海からギリシャ・中東世界への旅」入山洋子(同志社大学嘱託研究員)
036「世界遺産レヴカからみるフィジーと世界、日本とのつながり──ダークツーリズムの視点から」西野亮太(名城大学准教授)
044「マナウスよりマウエスへ──アマゾン中流域の河旅」根川幸男
052「日本内地の延長上にある移民船──つくられた移民像と実像のあいだ」飯窪秀樹(駿台法律経済ビジネスカレッジ講師)
060「アマゾンと樺太を往来する記憶──猪股正が残した回想録」ファクンド・ガラシーノ(大阪大学特任講師)
068「胡椒はいかにしてブラジルアマゾンへもたらされたのか──南洋・南米をつなぐ人的ネットワーク」酒井佑輔(鹿児島大学准教授)
076「おんぶ姿は猿のようだと欧米人に笑われるのは本当か──日系ブラジル移民が背負わされたもの」橋本順光(大阪大学教授)
086 連載 フィールドワーカーの布語り、モノがたり 最終回
「スラウェシ島トラジャ地域における機織りの復興──持続する在来の腰機」日下部啓子(トラジャ・テキスタイル・アーツ主宰)
094 連載企画「フィールドワーカーの布語り、モノがたり」最終回にあたって
「伝統染織の生産現場における変化と継承」中谷文美(関西学院大学教授)
097 連載 野僧記──映像人類学者のオートエスノグラフィー 第3回
「お斎とインジェラ、共食をめぐって」川瀬慈(国立民族学博物館教授)
発行 publisher:公共財団法人 千里文化財団 2025 ソフトカバー 104p
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