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new季刊 民族学 195 | 2026 Jan. 特集:みやげもの──旅するモノがもつ力

国立民族博物館協力
国立民族学博物館友の会機関誌「季刊民族学」
195号

特集 みやげもの──旅するモノがもつ力
今日、人びとは観光を目的に世界じゅうを飛び交っている。世界全体の国際観光客数はコロナ禍前と同水準にまで回復し、2025年には訪日外国人旅行者数は過去最高を記録した。
観光旅行につきものなのが「みやげもの」だ。みやげものは、観光客とそれを受け入れる地域社会のあいだに生じる文化の相互交渉を色濃く映し出す鏡ともいえる。
観光客が旅の記念に持ち帰る商品としてのみやげものが誕生し、売り出され、買い求められるという一連の営みの背後には、どのような社会的要請や、その土地らしさをめぐる地域社会と観光客の駆け引きがあるのだろうか。あるいは、そうした営みが地域社会にどのような変容をもたらしてきたのだろうか。さらには、みやげもの自体はどのように変化と移動を繰り広げてきたのだろうか。世界各地の「みやげもの」を通して、異文化接触のダイナミズムを素描したい。

目次
000 表紙
001 目次
002 特集「みやげもの──旅するモノがもつ力」
004「『みやげもの』とは何か──観光がつなぐモノの移動と越境」鈴木涼太郎(獨協大学教授)
010「『みやげもの』としてのトルコ絨毯──物語(ストーリー)と満足を求めて」田村うらら(金沢大学准教授)
020「『マサイ』のビーズの首飾り──往還する『フェイク』と『オリジナル』」中村香子(東洋大学教授)
030「木彫り熊とアイヌの工芸」齋藤玲子(国立民族学博物館准教授)
036「アートもみやげものも──アフリカで暮らす人たちがつくって、売って、買って、贈るとき」緒方しらべ(東京外国語大学助教)
046「売らないみやげものと割れない割り箸──パプアニューギニアの島のみやげもの考」門馬一平(国立民族学博物館特任助教)
050「つくられた伝統とエスニック・アイデンティティ──雲南省ペー族の銀細工」雨森直也(中国・大理大学民族文化研究院副研究員)
058「日本人の新たな定番みやげ台湾のパイナップルケーキ」鈴木美香子(名古屋市立大学人間文化研究所研究員)
062「開発支援から生まれるみやげもの──モンゴルのフェルト小物にみる脱地域化」風戸真理(北星学園大学准教授)
072「『聖なる町』のみやげもの──観光と巡礼の町のアッシジ刺繡の変化」笠井みぎわ(アッシジ刺繍研究家)
076「グローカル化するみやげもの──ベトナム/世界のマトリョーシカ」鈴木涼太郎
088 記事「ヒップホップがつなぐ日本とプエルトリコ──協働で架ける橋」村本茜(鹿児島大学大学院博士後期課程)
097 連載 野僧記──映像人類学者のオートエスノグラフィー 第4回
「語り、声の力」川瀬慈(国立民族学博物館教授)

発行 publisher:公共財団法人 千里文化財団 2026 ソフトカバー 104p
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