”この本が読者の心に響いたのは、単に更年期の心身の変化を如実に描き出したからだけではない。
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中年女性だって一人の人間だ、妻や恋人や母という役割をはぎ取られてなお自分自身でいていいのだと、背中を押してくれているからなのだ。
(「訳者(岸本佐知子)あとがき」より
アーティストとして成功し、音楽プロデューサーの夫と可愛い子とともにLAで暮らす「わたし」。45歳の記念にNYへの単独ドライブ旅行を企てるが、なぜか家から30分ほどの小さな街で出会った年下の男と逢瀬を重ねることに。
今回のミランダ・ジュライはドライブ感が凄い。9年ぶりの長編ということだが書き始めてからは一気に書き終えたのではないか。必死さゆえに滲みだてしまう切なさとユーモアが随所に溢れ、読書の喜びが最初から最後まで続いていく。
はちゃめちゃだが応援したくなる「わたし」に誰もがわたしを重ねるだろう。
西加奈子がコメントを寄せたように、 史上最高のダンス小説だ。
全米図書賞
英女性小説賞
最終候補作品
著 Author:ミランダ・ジュライ 訳:岸本佐知子 発行 publisher:新潮社(クレストブックス) 2026 480p
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