ここが わたしにとって
最終的な場所なのだ という記憶が
静かに脳の底に横たわっている
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詩と死とを向かい合わせる場で格闘した詩人の足跡が、消えるどころか、むしろ鮮やかさを増して改めて出現する (蜂飼耳)
氷見敦子は1985年、30歳の若さで皆に惜しまれつつ逝去した。七回忌に刊行された『氷見敦子全集』掲載の詩に、このたび発見された未発表詩2篇、小説2篇を加え、新たな一冊として現代に問う。その硬質な詩の言葉を読み解く8人の詩人の寄稿・解説と、弟・氷見進氏による貴重な証言も併せて収録。
【目次】
詩篇
詩集『石垣のある風景』
詩集『水の人事』
詩画集『異性の内側』
詩集『パーティ』
詩集『柔らかい首の女』
没後詩集『氷見敦子詩集』
未刊詩篇
小説
潜む女
飛ぶ女
氷見敦子のこと
寄稿
美しい人 井坂洋子
氷見敦子、あるいは憑存するスピリット 添田馨
想念のゆくえ 須永紀子
想念の宇宙 野木京子
姉氷見敦子の思い出︱光と魚そして夢 氷見進
街はたったひとりの「わたし」たちを銀河のように光らせているか 川口晴美
生きている「女」 杉本真維子
苛烈な追求 蜂飼耳
解説
生の完遂 近藤洋太
資料
年譜 添田馨
解題
参考文献
氷見敦子(ひみ・あつこ)
1955年2月16日、大阪府寝屋川市生まれ。1971年、神奈川県逗子市に転居。1978年3月、フェリス女学院大学文学部英文科卒業。当時、フェリス講師だった中桐雅夫に詩をみてもらい、本格的に詩を書きはじめる。卒業後はフリーライターなどをして生計をたてながら同人詩誌「SCOPE」を中心に旺盛な作品活動を続けるが、1985年10月6日、胃がんのため死去。享年30。詩集に『石垣のある風景』『柔らかい首の女』『氷見敦子詩集』など。1991年、七回忌を機に、エッセイや日記なども併せ収録した『氷見敦子全集』が刊行された。
著:氷見敦子 出版社:書肆侃侃房 2025 初版 ソフトカバー 520p
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