以前はよく見かけたけれど、最近ではすっかりすがたを消してしまった「もの」。
主としてフランスの蚤の市や古道具屋で出会った「もの」たちについての、”他愛のないひとりごと”。
ひとりごと、と呼ぶにはあまりにも贅沢なエッセイ集。
それぞれのエッセイには本人による「もの」の写真を添付。
コーヒーミルやドアノブ、熊のぬいぐるみ、活版活字入れ、カフェ・オレ・ボウルなど、フランスの古物市で心を奪われた古いものたち。個性的な店主との会話から空想を広げ、ときには「もの」の歴史をひもとき、フランス文学へ誘う。「もの」に刻まれた時間に思いをはせ、ものたちが背負ってきた過去から様々な物語を紡ぎ出す著者の美意識が静かな感動を呼ぶ珠玉のエッセイ。
片岡義男との�牘�復解説�瓩法¬ぜ�録原稿4篇と書き下ろし3篇、18頁分のあとがきを加えた永久保存版。
著者撮影写真62点収録。写真を使った特製しおり付き。
著:堀江敏幸 出版社:白水社 2026 ソフトカバー 300p
新刊書籍