現代ロシア文学最重要作家のひとり、オクサーナ・ヴァシャキナの長編小説を初邦訳。
最愛の母を亡くした作家が、モスクワ-シベリア4000キロを弔いの旅に出る。フェミニストでレズビアンの自分と、自分を愛してくれなかった母の溝。憎みたかったのではなく、愛されたかった――。
過酷な「生」をありのままに記述し、散文と詩が混在する多層的なテクストで綴られる旅の記録。
長編ではあるが、ここぞという場面では詩が立ち上がる。
もともと詩人であった著者は母を亡くした後、詩を書けなくなったという。
自伝的な小説でありながら、手記ともエッセイとも取れる。
「傷」という存在証明に決死の覚悟で向き合った物語。
著:オクサーナ・ヴァシャキナ 訳:高柳聡子 出版社 publisher:エトセトラ・ブックス 2026 ソフトカバー 296p
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