「熊本から雑誌を出そう。」
渡辺京二さん（評論家）の一言で、熊本にゆかりのある作家や「書きたい」という思いを持つものたちが集まった。
「文学は、屈しない。ｼﾞﾀﾊﾞﾀする」アルテリ第2号です。
以下、アルテリ編集室より
「今度のアルテリは地震特集をなさるんでしょ」
被災地に赴いた後、石牟礼道子さんが仰いました。
アルテリは、特にテーマを決めずに書き手の意思を尊重して、執筆の依頼をしています。
今回は熊本地震が起きる直前に、執筆をお願いしていました。
そして思いもかけず、あの出来事が。
直接経験した人も、そうでない人も、あの大きな出来事に何かしらの影響を受けたことと思います。
そう考えると、今回のアルテリは自然発生的に「地震特集」であるかもしれません。
この世界においては、ちっぽけな存在でしかない私たちは、天災に抗うことは出来ません。
でも、どんな時でも、人は言葉を発するようです。
そして、欲するものだと、痛感致しました。
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正直に言うと、この2号を読んで僕が言いたいことは全部ここに書いてあると思ったし、将来こんな本を創れたらいいな、と思っていた。
上記にように、書き手にとって地震を避けることは出来なかっただろうし、地震が例え自分とは関係ないと思っていても、ここには、旅、被災、暮らし、戦争、死、食べること、そして生きること。全てが書いてある。
力強く。これこそ文学の力だ、と僕は思った。（bbb店主）
著者：
石牟礼道子、渡辺京二、伊藤比呂美、平松洋子、新井敏記、�盪格孤А�吉本由美、坂口恭平、坂村岳志、小野由紀子、浪床敬子、田尻久子
表紙画：黒田征太郎
発行：アルテリ編集部（橙書店内） 2016.8 188p A5
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