「熊本から雑誌を出そう。」
渡辺京二さん(評論家)の一言で、熊本にゆかりのある作家や「書きたい」という思いを持つものたちが集まった。
以下、渡辺京二さんのまえがきより
「現代はとっくに文学の世紀ではない。文学は冗談とお噺のマイナーな世界に閉じこもってしまった。滅び行く森のどこに隠れた小径を見つけられよう。それでも言葉によって生きたい。それによってしか真に生きられないという人びとが存在する以上、森の深みに通づる小径はおのずと光を放たずにはおかぬだろう」
文学の衰退に抗って行きたい、という主旨に賛同し当店でも取り扱いを開始致しました。
参加執筆者は熊本を代表する作家石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平をはじめ、高山文彦、三砂ちづる、そして本編集部のある橙書店店主、田尻久子さんなど。
小説、詩、短歌、と新しい言葉を発信する場が一つ生まれました。
発行:アルテリ編集部(橙書店内) 2016.2 132p A5
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