若松英輔、初の詩集。
谷川俊太郎、石牟礼道子推薦。
その心の深い場所から掬いだしたような言葉で批評家、随筆家として多くの読者を獲得している若松英輔の初の詩集。この世に生まれるのを待ち望まれていた詩集、と言っていいでしょう。
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今日は記念日
あなたとわたしが出会った日
いっしょにお祝いをしたいけれど
あなたがいるところへは
行けないから
いくつかの言葉を贈ります
ぜったいに独りにしない
そう約束したのに
突然
逝ってしまったあなたへ
かなしみという 藍色の切手を貼って
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(記念日)
著者:若松英輔 出版社:亜紀書房 2017.5 初版 ソフトカバー
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