暑い朝
たくさんの観念が
鼠いろになって目の前を通りすぎていく
『港の人』は1988年に発行された北村太郎さんの生涯の最後から二番目の詩集。
その名を冠した出版社「港の人」から復刊です。
「港の人 付単行本未収録詩」として「少年の夢」」「ある男の肖像」「ねこ」「水たまり」を収録。
解説には詩人平出隆「生と死の微文法」
函装画は岡鹿之助《古港》
手に触れるだけで大切にして読みたい、置いておきたい、と思える本。
美しい一冊です。
著者:北村太郎 出版社:港の人 2020 初版二刷 四六判/上製本/函入/本文128頁
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