京都の新しい出版社「文鳥社」からの第一冊。
文筆家、土門蘭さんとイラストレーター、寺田マユミさんの歌集であり画集でもある本。
まずタイトルに惹かれた。
短歌の一節だと知り、寺田さんの絵を見て、表紙を見て、もうウチに置きたいと決めていた。
『街灯が あぶりだす影踏みながら 「あなたが在る」ということを知る』
生活のシーンを切り取る(トリミングする)短歌が並び、寺田さんの線はその風景を映し出す。
「100年後あなたもわたしもいない日に」
僕なら続きをどんな風に歌を作るだろう。
そんなことを考えながら読んだ。
そんなことを想像しながら読んで欲しい、生きて欲しい、そう思った。
おすすめの一冊です。
製本デザインも素晴らしいです。
文:土門蘭 絵:寺田マユミ 出版社:文鳥社 2019 5刷 文庫サイズ/ソフトカバー 特製函入
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