『眠れぬ夜の大人たちと、夜明けの子らのために。』
待ち焦がれていた、原民喜の童話集です。
帯に「澄みきった」とありますが、本当に純度の高い、無垢な少年少女のような、類まれな名作がここにはあります。
童話が7篇「山へ登った鞠」「気絶人形」「うぐいす」「二つの頭」「誕生日」「もぐらとコスモス」「屋根の上」、全集未収録の詩篇1篇「ペンギン鳥の歌」が編まれています。
また、原民喜文学への思いを込めたエッセイ集別巻『鞠』を収録。
著者は蜂飼耳(詩人、作家)、竹原陽子(原民喜文学研究者)、須藤岳史(音楽家)、田中美穂(蟲文庫)、そして今作品の編集者外間隆史。外間さんの画集も収録。
原民喜の文学に触れたことがある人にも、ない人にも、必ず宝物になる一冊です。
2冊組/函入
著者:原民喜 発行/編集:イニュニック/未明編集室 2017 ソフトカバー2冊組 函入
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