オオヤコーヒ焙煎所のオオヤミノルさんが語り尽くす、珈琲の技法、美味しいの境界線、喫茶店という文化。

第一考　コーヒーのイメージの変換について
第二考　豆を買うことについて
第三考　ドリップすることについて
第四考　コーヒーを味わうことについて
第五考　喫茶店でコーヒーを飲むことについて

語り口調で綴られたコーヒーの技法。それはいつの間にか文化全般の話になり、文学の話になり、哲学の話になっている。
コーヒーを生業にしているわけでもなく、特別詳しいわけでもないけれど、ここに書かれていることは至極真っ当なことのように思われた。
サービスやインデペンデントって何だろう、そんな疑問をもつあなたにも。
仲村健太郎さんによるシンプルな装丁も素晴らしい一冊。