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指先の羅針盤 / 千葉桜洋

息子はいつも突然立ち止まる。

高校から山登りと共に写真を撮り始めた千葉桜洋の最初の写真集です。

『生後11ヶ月の時にかかった流行性耳下腺炎が原因で聴覚障害となった千葉桜は、多くの写真や絵カードなどを使って次第に言語を習得していった。
だが言葉を知る前に彼が見ていたのは、名のない無垢な光景であった。
彼の息子は知的障害を伴う自閉症で、とてもゆるやかに言葉を身につけている最中だ。
家族で散歩や旅に出るたび息子の後をついていきながら、その姿と息子自身が見つめていたものをフィルムにおさめた。

写真の中に閉じ込められた時間を介して息子と父の視線が重なっていく。
それは誰もがかつて目にしていた、あるがままの世界なのかもしれない。』

白黒の写真に収められた民家や山の風景。
そして被写体となっている息子の指とその指先が触れる水、光。
その指先は読者である僕の心、記憶にさえも触れてくる。
家族の散歩の息遣いが聞こえてくる。
たしかに、ここに写っているその光景を僕はどこかで見たことがある。その水の手触りも知っている。

千葉桜さんが東京から訪ねて下さって取り扱いを開始しました。
その目に何を写してきたのか、とても気になって、その片鱗だけでも手に取りたいと思ったのです。

800部限定

著者:千葉桜洋 出版社:asteriskbooks 2018 260mm × 210mm ソフトカバー 96p
新刊書籍






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販売価格
3,080円(税込)

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