"「遠くて遠い」父、娘たちのぬくもり、もう会えない人と風景。日常を、世界を、愛おしく、時には怒りにも似た決意を持って綴る。"
音楽家・文筆家、寺尾紗穂の待望のエッセイ集。
新聞、雑誌、ウェブ、これまで様々な媒体で書いた文章の他に、大幅に書き下ろしを追加。
アルバムと同じタイトルのエッセイが並ぶ。本書のタイトルも「孤独な惑星」ならぬ「彗星の孤独」だ。
その一枚一枚が出来る背景。そしてその音楽の背景にあるもの。
日常の中にある光、影、また光。
家族、原発、戦争、出会い、別れ。
この宇宙でどんなに孤独でも死ぬまで生ききるという強い意志。
素晴らしい音楽が僕らの肩をそっと叩いてくれるように、この本がいつも読者の孤独に寄り添ってくれることを祈らずにはいられない。
平成最後の冬、記憶に残る一冊になると思います。
著者:寺尾紗穂 出版社:スタンドブックス 2018 四六判 仮フランス装 320p
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