「図鑑です。名ざせない植物、との距りの。季刊誌です。その名を知るまでのひとときの季節の。目ざましいものではなくてかすかなものを、他をしのぐものではなくて他がこぼすものを、あらしめるもの、またあらしめようと目ざすこころみです。」
野、山、公園、道端に咲く花、草の図鑑、微花(かすか)。
2015年4月23日に第一号として発行された「1.春」が4年の時を経てここに「写真絵本」として装い新たに生まれ変わりました。
複雑な世界にあって出来るだけシンプルであろうとすること。
シンプルであるために地に足をつけ歩くこと。触れること。
そうした尊い生活の中で見出したものは雑誌の世界ではなく絵本の世界にあるものでした。
「あるべきかたちをとった」(あるいは辿り着いたと言うべきか)という植物の絵本。
上製本、そして紙の手触りにもとことん拘った素晴らしい一冊です。
写真も美しく仕上がっています。(特に椿は目を見張ります)
どうぞお楽しみください。
※初版の雑誌版から文の書き換え、追加、写真の変更もございます。
発行:石躍凌摩 西田有輝 2019 ハードカバー 195×257mm 40p
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