年に何度か思わず頬ずりしたくなる本に出会いますが、この本はそんな一冊でした。
2019年4月より東京ステーションギャラリーで始まった『ルート・ブリュック 愛の軌跡』展の公式図録です。
フィンランドのセラミック・アーティストの先駆者として、そしてまた国際的に高い評価を受けるルート・ブリュックの日本初の回顧展。
最初期の絵付け(1940年代)、「蝶」「鳥」「母子」「建物」のシリーズ(1950年代)、そしてタイルを組み合わせた抽象的なモザイク(1960〜80年代)まで、約180点のセラミック作品を中心に、日本巡回展の内容を完全収録。
50年に及ぶ創作活動の全貌がこの一冊の本にまとめられています。
皆川明、志村ふくみ、葛西薫ら日本のアーティストにも多大な影響を与え続けているその作品を堪能してください。
グリーンのクロス装に金の箔押し、少し大きめの判型、称賛しか思い浮かばないデザイン。
一生大切にしたくなる一冊。
展覧会は以下の通り
東京ステーションギャラリー(2019年4月27日−6月16日)
伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター(2019年9月7日−10月20日)
岐阜県現代陶芸美術館(2020年4月25日−7月5日)
久留米市美術館(2020年7月18日−9月6日)
デザイン:白い立体 発行:ブルーシープ 2019初版 ハードカバー 29.4 x 20.8 x 2.6 cm 297p
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