写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい
返信はしなくていいからアメリカっぽいドーナツでも食べて元気だして
もう一軒寄りたい本屋さんがあってちょっと歩くんやけどいいかな
二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ
21世紀前半のなにげない日常に潜む、
こわれやすい奇跡を、琥珀の中に永遠に
閉じ込めてしまうような作品の数々。
ポップスのように、映画のように。
短歌って今もこんなに
アクチュアルなものだったのか。
七尾旅人
名作第一歌『サイレンと犀』、木下龍也との共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』を経て5年ぶりとなる岡野大嗣の第二歌集。今回も装画・挿絵を手掛けているのは安福望。
見落としていた煌めく日常の奇跡。
装丁はホノグラムの箔押し仕様。
読者の皆様の生活に光が当たりますように。
たやすみ、は自分のためのおやすみで「たやすく眠れますように」の意
著者:岡野大嗣 出版社:書肆侃侃房 2022 5刷 ソフトカバー 144p
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