”人類を構成するさまざまな種類の人間の中でも、とりわけ変わっているのが読書のために社会生活を放棄する者たちだ。-他人の前で彼らの瞳が輝くことはまずないが、ひとたび自室に精彩を放ち出す。”(本文より)
グーテンベルクによる活版印刷発明後のルネサンス期、イタリック体を創出し、持ち運び可能な小型の書籍を開発し、初めて書籍にノンブルを付与した改革者。さらに自ら選定したギリシャ文学の古典を刊行して印刷文化を牽引した出版人、アルド・マヌツィオの生涯。
商業主義に乗らず自ら出版の選定をし、校正をする。
驚くべき「最初の出版人」。
ビブリオフィリアだけではなく現代の全ての出版人に読んで欲しい。
著者:ハビエル・アスペイティア 訳:八重樫克彦・八重樫由貴子 出版社:作品社 2018初版 ハードカバー 370p
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