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昼の家、夜の家

ノーベル文学賞受賞

もしも人間でなかったら、わたしはキノコになりたい。無関心で無感覚な、つめたくてすべすべの皮を持った、かたくてやわらかい、キノコに。わたしは倒れた木の上に、陰気に、不吉に、いつも静かに生えるだろう。
(キノコであること)

長編だが、百十一の挿話で構成され、一つの長い、とても長い詩を読んでいるように感じる。
それは夢を見ていることに似ている。

「チェコとの国境地帯にある小さな町ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手の紡ぐ夢、記憶、逸話、伝説……国境の揺れ動いてきた土地の記憶を伝える傑作長編」

著者:オルガ・トカルチュク 訳:小椋彩 出版社:白水社 2019 第三刷 380p
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