初版の発売から約5年。長らく品切れとなっていた「世界のはじまり」の待望の重版(3刷)です。
今回も表紙の色が変わっています。
(赤茶色の闇のなかから薄紫色の生命が輝きながら誕生するというイメージ)
南インドTarabooksから「夜の木」に続いて発表された日本語版の絵本です。
南インドはチェンナイにある小さな出版社「Tara Books」(タラブックス)
地元インドのアーティストらが集うこの出版社に世界中の注目が集まっています。
全てがハンドメイドで製本され、大量生産はせずに出来る範囲でこの世にない美しい本を創りあげています。
この本、出版社との衝撃的な出会いは晶文社から発行されている矢萩多聞さん著の「偶然の装幀家」に詳しいです。
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水がほとばしり出て、大気が渦巻き、大地が生まれ、時が刻まれる。
季節がめぐり、命が生まれ、芸術が誕生する。そして死が…。
しかし、終わりの後には新たな始まりがやって来る。
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壮大なスケールの物語、この手触り、造本。
『夜の木』と同様に、南インドの小さな工房で、 古布を材料とした手漉きの紙に、シルクスクリーン印刷で刷られ、 さらに手作業による製本で、1冊ずつ丁寧に仕上げられています。紙とインクの匂いもお楽しみください。
手のぬくもりに包まれた、まるで工芸品のような絵本。
もちろん今作もシリアルナンバー入。初版2000部限定。
是非こちらの製本までのメイキング映像をご覧ください。
出版社:Tara Books(India) 発行:タムラ堂 作・絵:バッジュ・シャーム 文:ギーター・ヴォルフ 訳:青木恵都 2020.3 3刷 24p 285cm×284cm ハードカバー/スリップケース
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