「彼が求め、しっかりと手につかみ取ろうとした物は、上質な工芸品の内に潜む"物の本質"というものに違いない。これが時を経ることで美にまで具現化される。その不思議さに心を動かされ、その為、物を集め、身体で使い、手で触れ、目で鑑賞した。一体彼が捜し、求め続けた物の本質とはなんだったのだろう、、」(坂田和實)
工芸品コレクター、そして薩摩切子の研究者としても知られた辰澤速夫のコレクション。
江戸時代のガラス工芸、中世のカトラリー、土偶、スペインやペルシアの鉄製の鋏、、
美の基準とは何なのか、その問の入口に誘ってくれます。
編集を坂田和實(西洋)と畑中正彦(東洋)
絶版
著者:辰澤速夫 出版社:ラトルズ 2002初版 ソフトカバー
C(カバーにシミ)/帯あり