2020年の春は桜にとっても、その桜が咲き乱れる暗闇にとっても、またその暗闇で動く獣たちにとっても楽園だったのかも知れない。
写真家は拠点としている福島をはじめ東北で出会ったこの暗闇と桜に「あたたかさ」を感じたと言います。
暗闇が取り戻した「あたらしい川」を進み、見つけたものは何だったのか。
継承されていく文化、変容し続ける世界を見続けてきた岩根愛の新作です。

三春、北上、遠野、一関、八戸の五箇所で撮影された桜のほか、各地の伝統芸能の舞の写真で構成。

本書は東京都写真美術館で開催された展覧会「あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17」（2020/7/28-9/22）に合わせ刊行されました。

本人による英文テキスト掲載（別紙日本語訳）

編集・ブックデザインは町口覚、浅田農

700部限定 edition of 700
エディションナンバー、サイン入り numbered/signed