薬物中毒、家庭崩壊、犯罪、貧困。様々な理由から“地上”を拒絶して、地下で暮らす人々。
1990年前後にロサンゼルス・タイムズの記者が地下のコミュニティに飛び込み、取材を重ねた。
「ホームレス」と一言で括ることなく、名前を記し、一人ひとりの暮らしが詳細に綴られています。

オリジナルの発行は1993年。
現在のニューヨークとは違っているかも知れませんが、大都市が抱える問題はそれほど変わっていないのでは、とも思います。

寄稿：椎名誠「地下にすむということ」
翻訳を手がけた渡辺葉は椎名誠の長女