ぼくにはわかっている、ぼくの人生をよぎるこの不安とは、「こうあるべき」自分と、ありのままの自分との戦いなんだ。(p14)
この本を編集した方に読んでみてください、と手渡され、何の予備知識も持たずに読んだ。
とても良い本だった。
どこまでも自分に誠実に向き合い言葉にすることはとても困難だけれど、著者はやってのけた。
ぼくが、ぼくとして生きていくために記した目次も、日付もない、個人的なノオト。
いち早く手にした友人が10代の頃に出会いたかった、と言っていたけれど本当にその通りだと思った。
矛盾するようだけれど、これから手にする人に年齢は関係ない。
生きている限り、自分との対話は続くのだから。
1979年に発表後、500万部を売り上げている本書、きたやまおさむ(北山修)の名訳で復刊。
山崎まどか推薦
著者:ヒュー・プレイザー 訳:きたやまおさむ 装画:中田いくみ出版社:創元社 2021 ハードカバー 223p
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