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断片 1926-1932

無言が胸の中を唸つてゐる
行為で語れないならばその胸が張り裂けても黙つてゐろ
腐つた勝利に鼻はまがる
(序詩)

”関東大震災直後に詩集『死刑宣告』(1925)で世界を驚倒させたアナキスト詩人、萩原恭次郎(1899-1938)。その第2詩集にして生前最後の詩集『断片』(1931)にくわえ、これまで『全集』でしか読めなかった同時期の詩篇や論考・エッセイ、さらに『全集』未収録作品をふくむ41篇を初めて単行本化。
分裂するアナキズム運動の混迷期を経て、やがてファシズムへと傾斜するまでの臨界点すれすれの表現が、いまこの腐臭ただよう日本の現実に投げ込まれる”(共和国)


著:萩原恭次郎 出版社:共和国 2020 初版 ハードカバー 255p
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