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失われた創造力へ

「好奇心がないようなら、おやめなさい」
ーアキッレ・カスティリオーニ
「聞いたことは忘れる、みたものは覚えている、やったことは理解できる」
ーブルーノ・ムナーリ
「デザインが本来もっていたユートピア的志向を取り戻さなければならない」
ーエンツォ・マーリ

”これからのデザイナーは、職業としてだけでなく、いち生活者としての姿勢を保ち、誰のために、何をどうつくるのか考え、目に見えない課題を思い出すきっかけを生むことが仕事になっていくはずだ。それが、気づきを広げる一つの方法となり、人や地球のためのデザインにもなるだろう。”
(解説:原田祐馬[UMA / design farm]

20世紀のイタリアを代表する3人のデザイナー、アキッレ・カスティリオーニ、ブルーノ・ムナーリ、エンツォ・マーリ。
彼らは社会にとってのデザインが、誰のために、どのようにあれば良いのかを考えながら活動してきた。本書ではイタリア・ローマ在住の批評家・アーティストである多木陽介さんが3人の言葉を取り上げ解説し、その思想が現代の失われた創造力への回復と新しい実践の鍵であることを示してくれます。
批評性の富みながらも読みやすく、デザイナーやモノづくりに関わるすべての
人に読んで頂きたい一冊になっています。

(巨匠たちの実践は)「消費主義社会において企業の利益を追求するためのデザインとは異なり、社会性のある創造と市民全般への教育を使命とする倫理性に富んだもので、現代にこそ生きる」(多木陽介)


編訳:多木陽介 造本・デザイン:原田祐馬・大隈葉月(UMA / design/farm) 出版社:どく社 2024初版 ハードカバー /寒冷紗巻 109p
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