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ぼくがエイリアンだったころ

灰色の空をしたアメリカ西海岸の街アバディーン。
周りの大人たちへの不信感から、9歳の時に眠ることをやめた青年ホーマー・B・エイリアンソンは、ある夜、橋のたもとでカートと名乗るミュージシャンに出会い、ドラッグに溺れてゆく。
身を削りながら自らの音楽表現を追求するカートと、別世界の恋人を求めて旅に出るホーマー。
間違って地球に飛ばされてきた別世界の子供たちがたどりつく先とは――
イタリアのポストモダン文学の奇才トンマーゾ・ピンチョの代表作。

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どこから突っ込めばいいのか。わかってます。
まずもちろん、この本はカード・コバーンに捧げられています。
SFの要素もありつつ、これは愛の物語。自分がエイリアンのようになってどこにも馴染めない人々のための。
作家名はトマス・ピンチョンをイタリア語風にアレンジしたものらしい。
NYで一時期を過ごし、画家を目指したり、翻訳を手掛けたり。サブカルチャーに通じる信頼できる書き手だ。

トンマーゾ・ピンチョ(Tommaso Pincio)
1963年ローマ生まれ。ローマ美術大学卒業後、漫画家としてデビュー。80年代後半から90年第前半にかけてはニューヨークで画家に弟子入りしていた経験を持つ。1996年に作家としてデビューし、2002年に『ぼくがエイリアンだったころ Un amore dell’altro mondo(原題直訳:別世界の恋人)』で注目を集める。その後も中国人に占拠された近未来のローマを描いた『チナチッタ Cinacittà』など、問題作で話題を呼ぶ。大手紙でアメリカ文学についてのコラムを寄稿するほか、フィリップ・K・ディックやジョージ・オーウェルなど、著名なアメリカ人作家のイタリア語訳も手掛ける。トンマーゾ・ピンチョという筆名は、ポストモダン文学の旗手トマス・ピンチョンをイタリア語風にしたもの。文学だけでなく、アメリカのサブカルチャーに精通しており、それを独自の視点でイタリア語に落とし込むのが彼の文体の特徴となっている。


著:トンマーゾ・ピンチョ 訳:二宮大輔 カバーデザイン:有園菜希子 発行:ことばのたび社 2024.9 文庫 348p
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