「あたかもそれが昔からそうであったかのように見えるようにしたい」
「建築はメッセージでもなければサインでもない。そこで営まれる生を囲む殻であり、背景である。(…)繊細な容器なのだ」
素材、土地がもつエネルギー、構造と細部、光と影の設計に徹底的にとりくみ、詩的で情感にみちた、類稀なる建築空間を生み出してきたスイスの巨匠ペーター・ツムトア(ピーター・ズントー)。
理想の建築について、美について、光について、風景について——創造において信じていること、実在させたいと願うものへの想いを綴った初エッセイ集。
久しぶりに増刷となりました。
口絵写真3点:杉本博司
ブックデザイン:葛西薫
帯:深澤直人
目次
物を見つめる
美しさの硬い芯
物への情熱
建築の身体
建築を教える、建築を学ぶ
美に形はあるか?
実在するものの魔術
風景のなかの光
建築と風景
ライス・ハウス
著者:ペーター・ツムトア PETER ZUMTHOR 出版社:みすず書房 2025 12刷ソフトカバー/函 126p
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