私たちは「象徴」の力から逃れられない。
私たちは「シンボル」が大好き!
象徴と言えば真っ先に思い浮かべるのが天皇だろう。
けれど皆さんの身近にも個人的な「象徴」がいるはず。
”象徴の力が働く時、人は論理ではなく情動により動く。”
私たちは宗教や儀式の束縛から逃れ、自由で優しい社会を築いてきた。それなのに、なぜ強い不全感や孤独感に襲われ、終わりのない自己研鑽や社会変革に駆り立てられるのか。どうして推し活やセカイ系に心を奪われるのか。人類学の古典を手がかりに、「象徴」に巻き込まれる現代人の姿を考察し、社会の命を守る視座を示す。
第一部 宗教からいかがわしさを、儀式から空疎さを取り除く
第一章 宗教──いかがわしさの起源はどこに?
第二章 トーテミズム──組織をまとめ上げる力はどこに?
第三章 儀式──「たかが」では済まされない経験を作り出す力
第二部 ナチュラル・シンボル──人は言語の手前で衝き動かされる
第四章 言葉という形式──文脈限定コードと詳細明示コード
第五章 グリッド&グループ分析──神と社会と宇宙観
第六章 前例とか、空気とか──高分類社会と小グループ
第七章 強グリッド社会──競争が激化すると神は人に優しくなる
第三部 能力資本主義と二つの救済
第八章 能力資本主義とミレニアリズムの熱狂
第九章 カーゴカルト──ミレニアリズムの対極にあるもう一つの熱狂
第四部 暮らしの中の能力資本主義
第十章 自己礼賛と身体離脱──能力資本主義はかくして社会に顔を出す
第十一章 宇宙に直接ふれる──推し活、セカイ系、SNS
終章 形式と反形式の相剋
著:磯野真穂 出版社:新潮社 2026 ソフトカバー 219p
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