小島信夫、晩年の短編9編を収録。
記憶を失っていく妻との日々、保坂和志との交友、文学論、文学に新しい道標を打ち立てたと言ってもいい、小島信夫の晩年の作品集です。
「アメリカン・スクール」を読んで以来、文学について考える時はいつも大きな影となって私の中にこの作家はいます。不思議な存在です。
巻末には堀江敏幸さんによる「『ラヴ・レター』に寄せて」を収録。
堀江さんも大好きな作家で、こんな素晴らしい本が出たことがまた嬉しいです。
著者:小島信夫 / 出版:夏葉社 2013.12 初版 / 四六判 272P
新刊