夏葉社さんの一冊目です。当店が夏葉社さんを知るきっかけにもなったマラマッドの「心にしみわたる短編」です。巻末の荒川洋治さんの言葉を引用すると「人間の心の色どりと移ろいが、これ以上なく哀切に、精密に、劇的に、あたたかみをもって描かれている点で20世紀アメリカ文学でも屈指の短編となっている」
読後の何とも形容し難い気持ちは私も初めて感じたものでした。それは小説を読む喜びと直結するものでした。
こちらも永く、多くの人に読み継がれて欲しい一冊です。
著者:バーナード・マラマッド 訳:小島信夫 浜本武雄 井上謙治 装幀:和田誠 / 出版社:夏葉社 2022 6刷 / 154p 19.2 x 12.8 / ハードカバー
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