南インドはチェンナイにある小さな出版社「Tara Books」(ターラーブックス)
地元インドのアーティストらが集うこの出版社に世界中の注目が集まっています。
全てがハンドメイドで製本され、大量生産はせずに出来る範囲でこの世にない美しい本を創りあげています。
この本、そしてターラーブックスとの衝撃的な出会いは晶文社から発行されている矢萩多聞さん著の「偶然の装幀家」に詳しいです。
「夜の木」は夜になるとその本性を現すという聖なる木。中央インド出身のゴンド民族の民話や神話などをもとに3人の最も優れたゴンド人アーティストが描いた絵。
ページを捲る度に現れるその美しい姿に息を飲みます。
手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、工場で一冊ずつハンドメイドで製本されています。全てシリアルナンバー入り。
2007年に発行元のタムラ堂さんがボローニャのブックフェアで運命的な出会いをし、2012年にこの日本語版が発売されました。全て手作業のため発行出来る数は限られており、増刷を繰り返しながら今回の6刷に至ります。版ごとに表紙の絵は異なるため新らしい版が届くたびに驚きと感動があります。
今回の表紙は「蛇と大地」
これまで揃えている方も初めての方も、後悔する前に是非。
手に取ると、その手触りに感動し、そしてまたインドの工房、インク、紙の匂いが漂ってきます。
当店お勧めの一冊。
2000部限定 シリアルナンバー入
出版社:Tara Books(India) 発行:タムラ堂 著者:シャーム/バーイー/ウルヴェーティ
訳:青木恵都 2017.9 6刷 40p 35cm×23cm
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