「書物なくして私は、自分にも、妻にも、子供にも出会えなかったろう」(読書)
没後20年。伊丹十三の単行本未収録のエッセイ集です。
1960年代、70年代に書かれたものがまとめて収録されています。
映画監督、作家、翻訳家、デザイナー、イラストレーター、そして料理。マルチな才能を昭和の文化史に残した稀有な才人。
2017年の終わりに新しい本が出たことを私たちは手放しで喜ぶべきでしょう。
父・伊丹万作が逝去したのち、13歳のときに、『映画藝術』誌の依頼で書いた「父の思い出」や、伊丹十三記念館の収蔵庫で発見された生涯をふりかえるような未発表の生原稿、4篇も収録。
雑誌連載時の伊丹十三によるイラストレーションを多数掲載。イラストレーター・和田誠氏との笑える共作「人生劇場 血笑篇」や、直筆の原稿用紙、愛用の文房具などもカラーページで紹介。
著者:伊丹十三 出版社:つるとはな 2023 4刷ソフトカバー 296p
新刊書籍