『過酷な戦争体験を経て現れた〈戦後〉とは何だったのか。鶴見俊輔、上山春平、司馬遼太郎らの思索を手がかりに、近代日本の歩みと戦後史、戦後思想を見つめ直す。』
第一章
<戦後>とは何かを考える
戦争と個人の関係、特攻隊、戦後社会、自衛隊と憲法9条、シベリア抑留、沖縄、基地、原発、加害者と被害者など
第二章
日本とは何かを考える
鶴見俊輔座談、大衆文化、庶民の心、唱歌とイデオロギー、近代日本のイデオロギー、部落差別、ヤクザ、買売春、道徳教育など
第三章
思想とは何かを考える
「私たちはこの島国にくらしてきて、民族・国家・現政府を同一のものとして考えがちであり、明治以来、この国は、その考え方を教育制度を通して強めてきたが、この三つを同じものと考えるならわしから離れて、自分と自分たちのくらしの中から、国の姿を新しくさがしたい。」(鶴見俊輔「人間と国」)
著者:木村倫幸 出版社:新泉社 2018.12 ソフトカバー 352p
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