「人は、食べたものと読んだものとでできているのだ、という気がしてくる」(内沼晋太郎)
東京・初台の<本の読める店>「fuzkue」店主、阿久津隆さんの読書の日記。
仕事の合間に本を読むことがあるように、阿久津さんの仕事はご飯を作ることだから、作っては読み作っては読み仕込んでは読み帰宅しては読む、そして書く。
10月1日に始まり、翌年の9月30日に終わるこの365日の記録にはもう本当に古今東西多くの作家が登場し本の感想が記されているが、同時に阿久津さんは生活し、食べて行かなければいけないわけで、店を続けて行かなければいけないわけで、その毎日の感情の揺らぎの上に読書の喜びが覆いかぶさってきて、すごく面白い本になっている。
保坂和志が推薦するのもすんなり頷ける、圧巻の1100ページ。
僕もこれを読んでいる皆様にオススメします。
著者:阿久津隆 出版社:numabooks 2018 ソフトカバー 1105p
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