部屋に花を
花には水を
「はい」と言う日の
静かな朝
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きのうのことは知りません
あたりまえのように朝がきて
ジュージューめだまやき
ゴーゴーわたし
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ビニールカバーに包まれた黄色、水色、桃色、蓬色の紙に児玉由紀子さんの言葉と安藤智さんの絵が友達のように並んでいる。
水をごくんと飲むように、児玉さんの言葉がすとんと身体に染み渡る。
植物が太陽の光を全身に浴びるとき、きっと今の僕と同じ心地よさを感じているのだろうと思う。
言葉が骨に油を差し、内臓を洗い、筋肉をほぐしてくれるようなこの感覚。
そして無邪気な絵が僕の乾いた心に栄養を与えてくれる。
手に取って頂いたとき、きっと読者の皆さんにも僕の言いたいことが伝わると思います。
いつも持ち歩いて下さると嬉しい。
二人の作品を穏やかに受け止めて、愛らしい本に仕上げた角谷さんの(Su-)デザインにも拍手を。
著者・発行:児玉由紀子 絵:安藤智 デザイン:角谷慶(Su-) 2022 3刷 100mm×162mm / 44p / 中綴じ / ソフトカバー:専用ビニールカバー
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