「現代を代表する絵本作家たちが描く震災をめぐる或る日の記憶」
32人の作家があの日を考えながら描いた絵とエッセイ。
あの日の体験を語る人、詩を書く人、原発について書く人、子どもに宛てた手紙、知人のこと、喪失、再生、人間の弱さ、はかなさ、強さ、そして絵を描くこと、生きていくこと
一度読み通した後でこれを書いているけれど、上手く整理出来ない。
当然だ、人の感情を整理なんて出来ない。
幾つもの記憶と感情が折り重なって脳内に飛び込んでくる。
それは僕の記憶と重なるものかも知れないし、これを読んでいるあなたの記憶と重なるものかも知れない。
本の素晴らしいところは記憶を共有出来ることだ。
過去を振り返ったり、立ち止まったり、そしてまた生きていくためにはこういう本が必要なのだ。
カバー絵を手がけたのは大好きな荒井良二
【イラストとエッセイ】(五十音順に登場します)
阿部海太/荒井良二/飯野和好/石黒亜矢子/植田真/及川賢治/大畑いくの/加藤休ミ/軽部武宏/きくちちき/坂本千明/ささめやゆき/スズキコージ/高山なおみ/tupera tupera 亀山達矢/寺門孝之/中川学/中野真典/nakaban/長谷川義史/ハダタカヒト/原マスミ/樋口佳絵/穂村弘/牧野千穂/町田尚子/ミロコマチコ/村上慧/本橋成一/本秀康/ヨシタケシンスケ/吉田尚令
編:筒井大介 出版社:創元社 2019.3 ハードカバー 141p
新刊書籍