『末期癌を患った夫との日常の果てに訪れた、破局と救済の記録』
入退院を繰り返す夫(ECD)のことはもうずっと長い間Twitterで追っていた。
Twitterで家族のことに触れることはほとんどなかったと思う。
石田さんには石田さんの人生があり、植本さんには植本さんの人生がある。
今、「自分の言葉」で甘えも悲しみも喜びも怒りも偽りなく書ける人がどれだけいるだろう。
嘘や見栄に慣れてしまった人が2016年の冬から2017年の夏にかけて書かれているこの日記を読んで受け入れられないと思うのは当然だろう。痛みも喜びも自由も全て自分の内側からやってくるのだから。
当たり前かも知れないけれど、子どもたちの写真が凄くいい。
著者:植本一子 出版社:河出書房新社 2017.12 2刷
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