家でもない、図書館でもない、カフェでもない、
本をがっつり読める場所がない、
そんな人たちのために作ったお店『fuzkue』。
「読書の日記」でお馴染み、『fuzkue』店主阿久津隆さんの著作です。
読書を出来るお店を作ることで見えてきたその視野は読書論を越え、「文化」「公共」「孤独」といったテーマに拡張して行きます。
ブックカフェの考察が面白い。
そして「本の読める店」とは一体どういう場なのか。具体的な数字までも提示しながら綴られたその方法と実践。
本屋としてもこういった場所が増えることはとにかく嬉しい。
美しい人の姿が増えていく。言葉では言い表せない喜びだ。
著者:阿久津隆 装画・挿画:田渕正敏 造本:有山達也+山本祐衣 出版社:朝日出版社 2020初版 ソフトカバー 288p
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