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as it is / Rinko Kawauchi 川内倫子

"しるしが届いたのは予定日の4日前だった
内側から衝撃があり、自分が鐘になったように身体全体に余韻が響いた"(本文より)

川内倫子のおよそ3年ぶりの新作『as it is』。
出産、子ども、家族といった原点に近い光に包まれた写真が流れるように並ぶ。
言葉が栞のように挟み込まれいる。
僕らはその物語をただあるがままに見つめる。
迎えられる人、送られる人、そして迎える人、送る人。見過ごされてしまう小さな生物たち。

本人の意図したところではないと思うが、世界はこんなにも美しいことを見せられながら、同時に僕はなぜ世界はこんなにも暴力に溢れているのだろうと考え込んでしまった。
心身を揺さぶる、川内さんの最高傑作だと思います。

以下、版元からの案内です。

『as it is』は、川内倫子が自身の出産から約3年間、子育ての中で出会った子どもの姿や身近な風景を撮りためて構成した新作写真集となります。初写真集『うたたね』(2001年)から20年という歳月の中で、日常の出来事から外の世界へとまなざしを向けながら、近作『Halo』(2017年)では、遠い宇宙を感じさせるイメージを切り開いてきました。そこから『as it is』ではもう一度、自身の子どもや家族とともに、目の前の日常風景を見つめ直し、原点に立ち返っています。
 
3歳になるまでの子どもは、自我が芽生え始めながらも社会とは無縁に生きる、生の塊のような眩しさを持ち合わせています。本作では、川内が一人の母親として感じてきたことが短いテキストで挟み込まれ、現在進行形で綴る家族の物語でありながら、子どもという生命力溢れる存在の普遍性にも迫っています。四季の移り変わりを通じて出会う自然と光の美しさ、暮らしの中で見つける小さな生き物たち、初めて体験する死という出来事―それらのささやかな物事に宿る生命の美しさと、その気づきから積み重なっていく日々。2020年、私たちの生活は新型コロナウイルスによって一変しました。何気ない日々の切実さを改めて大切に思う現在だからこそ、これまでの風景が違う層を見せながら、新しい時代を生きる私たちに寄り添う一冊となるでしょう。

*本書はフランスの出版社Chose Communeとの共同制作で生まれました。torch pressが日本語版、Chose Communeが英仏版となります。

著者 Author:川内倫子 Rinko Kawauchi デザイン Design:若林亜希子 出版社 publisher:Torch Press 2022 3刷 230 x 180mm/softcover(フランス装)/144P+text 18P
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