「過ごす一日いちにちが積み重なり、月となり年となる。それは失われたものではなく、たしかに生きた証。」
世界が変わった2020年の春、出版社の営業である橋本さんはどのような日々を過ごしていたのだろう。
人に会いに行くのが大好きな人だから、悶々としているに違いない。
けれど、そんなことは杞憂だった。
本と向き合えば必ず誰かとつながっていること、本の記憶があればいつでも誰かと会えること。
このエッセイ集はそんなことを気づかせてくれる。
トートバッグに山ほどの本を抱え、今日も橋本さんは誰かに会いに行っている。
そして歩きながら、ページをめくりながら、忘れがたい記憶を辿っている。
著者:橋本亮二 発行:十七時退勤社2020 ソフトカバー
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