”僕はこの作品を通して新しいものを何も創造していない。ただ目の前にあるものを、そーっと壊れないように複写しただけ"
花の写真集は国内海外問わず数多く出版されているけれど、他のどんな作品とも似ていない。
ガラス越しの花は写真家が「無自覚の美」というものの存在を確かに写し出している。
「ただそこにある命」を写真家に限らず多くの芸術家たちはどうにか自分なりの表現で抽出しようとしてきた。
「何も創造していない」という潔さは表現の一つだろうか。
そんなことを考えさせられる。
造本は「白い箱」をイメージし、恣意的な造作、言葉を一切排除。
180度開く仕様で作品を堪能出来る。
神奈川県出身、中国へ移住後写真活動をはじめ、現在は逗子に在住の写真家野口恵太のファースト写真集。
加藤直徳主催、NEUTRAL COLORSの写真集第1弾
著者:野口恵太 装幀:加納大輔 出版社:NEUTRAL COLORS 2020.11 A4変形 ENバインディング綴 64P 別紙テキスト(野口恵太/加藤直徳)
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