bbbロングセラー。
"むしろ、私たちの人生は、何度も書いているように、何にもなれずにただ時間だけが過ぎていくような、そんな人生である。私たちのほとんどは、裏切られた人生を生きている。私たちの自己というものは「こんなはずじゃなかった」自己である。"(自分を差し出す)
社会学の調査で出会った様々な人生。
語りを記録する中でどうしても「解釈出来ない出来事」。
人々の人生を共感するのではなく、理解しようとすること。
それでも解釈出来ない事柄や断片的な物語が集まって、世界が出来ていること、ただその事実を言葉で表現し本になった。
2016年紀伊国屋じんぶん大賞受賞作品。
2010年代を代表する一冊だと思います。
未読の方は是非。
著者:岸政彦 出版社:朝日出版社 2024初版十八刷 ソフトカバー/ 241p
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