「1969年から1989年の間に録音された日本のフリージャズ・レコード384枚をリスト化し、細部を見つめ、流れるままに語る。」
山下洋輔の影響が大きいと思うけれど、これほどフリージャズの音源(ミュージシャン)が出ている国は他に例がないのではないか。個人的には近藤等則の音源をこれだけ参照出来るのは嬉しい。
ディスクガイドではない、あくまでも図説と呼ぶ矜持が清々しい。
▼目次
序
レコード・リスト
――column:原種と亜種 その1
――column:原種と亜種 その2
――column:宇宙楽団、すなわち日本のサン・ラ?
――column:おんがくぐーん! 音楽の学校・音楽の劇場
――column:山下洋輔&仲間たちのその他の作品
――column:沖至、加古隆のフランス活動時代の諸作品
――column:佐藤允彦・富樫雅彦のピアノトリオ
――column:近藤等則のその他の参加作品
――column:リスト未掲載盤の補足
注釈の多い座談会
注釈
索引
編纂:自由爵士音盤取調掛(ふりーじゃず・おんばんとりしらべがかり)
2011年、ジャケット・イメージ研究室としておもにフリージャズ・レコードのオリジナル盤鑑別、分類、調査を目的に設立された私的研究所。当初はある研究機関の分室だったが2016年独立を機に改名。現在までに初盤判別手引書(Incus編、FMP編、ICP編)、阿部薫ディスコグラフィーなどを制作、《NANA》ジャケットに見る3連敗の考察、マルテ・レーリンク擬似ジャケ研究を発表している。
編:自由爵士音盤取調掛 出版社:カンパニー社 2020.11 ソフトカバー 255p
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