#MeToo 運動をきっかけに再注目され、フランスで20万部のベストセラーとなったフェミニズムの名著。
人気作家となった著者が17歳の時に経験したレイプ被害と、その後の個人売春の経験をもとに、性暴力、セックスワーク、ポルノグラフィについての独自の理論を展開するフェミニズム・エッセイ。
「差別」や「不平等」に対する凄まじい怒り。帯には「刺激的」と書かれているがどうだろう、はっきり怒りと書くべきではないか。個人的な体験からフランス社会、そして女性を抑圧する社会の全てが見えてくる。資本主義の行き詰まりも無関係ではない。黙すれば肯定と受け止められ、声を上げれば叩かれる。もう本当にうんざり、フェミニズムは革命だ、と著者は訴える。是非読んで欲しい。
著者:ヴィルジニー・デパント 訳:相川千尋 出版社:柏書房 2020初版 ソフトカバー 219p
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