「今の仕事をこのまま続けるつもり?」
つまらない人生を歩まないで、いばらの道を進んで、という妻の声で教員から一転、写真家に。
子どもが誕生して間もない頃、半ば強引とも取れるこのやり取りから本当に国内外で活躍する写真家になってしまった吉田亮人さんの本当に文字通りの茨の道。
厳しい船出、右も左も分からない写真の世界、失敗した初めての撮影仕事、祖母といとこを撮影し代表作となった『Absence of Two』のこと、そして何よりも藻掻く中で出会ったたくさんの恩人たちのこと、家族のこと。
「しゃにむに」という言葉が本当によくハマる。
写真家として歩み始めた怒涛の10年間。
お店には写真家や何者かになろうとしている若い人たちや将来に悩む人たちがたくさんやって来る。
そんな人たちに手渡して行きたい。
装丁は盟友矢萩多聞さん、装画は丹野杏香さん
著者:吉田亮人 出版社:亜紀書房 2021.2初版 ソフトカバー 301p
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