”昨日よりも少し暗い朝に起き、物を取ろうとする手は宙を泳ぐ”(巻末テキストより)
東京都出身、ロンドン芸術大学で写真を専攻しその後京都芸術大学を経て製本技術を学びヴィジュアルアーティストとして活動する鈴木萌の作品集。
緑内障を患い、視力が失われていく父を記録。
現在の父、そしてかつての家族写真や父の若い頃の写真を組み合わせ、記憶の底そしてまた現在の視界を辿るように写真がリングに綴じられている。
「翳」と「光」を往復するような見事な構成。父あるいは作者の感情は見えないが紙面には「何か」がある。
パリのchose communeより
「アルル国際写真祭ダミーブック賞(LUMA Recontres Dummy Book Award Arles)」(2021)受賞
「カッセルダミーアワード(Kassel Dummy Award) 」(2020)特別賞
2022.9 当店にて展示予定
鈴木萌
東京都出身在住
London College of Communications ,University of the Arts London,
京都芸術大学卒業
写真/アーカイブ/イラスト/製本技法を織り交ぜ、家族や地域コミュニティなどの共同体やそれにかかわる記憶などを主なテーマに作品を制作。
「底翳」はドイツKassel Dummy AwardでSpecial Mention、及びフランスLuma Rencontres Dummy Award 2021を受賞。
自身の作品制作の傍ら、製本技術を教えたり様々なアーティストの手製本制作のコンサルティングを行う。
著者 Arthour :Moe Suzuki 鈴木萌 出版社 publisher:chose commune 2022 softcover with ring binding 182 x 257 mm 150p
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