M/EはMother(母) Earth(地球) と ME(私)から取られた。
6年ぶりの大規模個展となった東京オペラシティーアートギャラリーで開催された展覧会に合わせて制作されたもの。
”展覧会の中心となる〈M/E〉では、アイスランドの火山や流氷の姿や北海道の雪景色と、コロナ禍で撮影された日常の風景を織り交ぜています。一見するとかけ離れた無関係のものに思えますが、どちらもわたしたちの住む地球の上でおこっており、川内の写真はそこにある繋がりを意識させます。展覧会を通して、人間の命の営みや自然との関係についてあらためて問い直す機会となることでしょう。”
無限の連なりの中で生の不思議を問い、地球の行末を想う。
新作〈M/E〉のほか、日本未発表の〈4%〉、新作を含む〈An interlinking〉などこの10年間の活動と作品が総括的に収録されている。
紙の種類やその寸法が各章ごとに異なるデザイン。
カバーは2種。(ランダムでのお届けになります)
目次
作家ステートメント
作品図版
- 4%
- One surface
- An interlinking
- 光と影
- あめつち
- M/E
- 映像作品
- やまなみ
対談「宇宙と照らしあうこの世界で 川内倫子×佐治晴夫」
エッセイ「生きていることの定まらなさ、あるいは、日常生活の果てにある深淵」篠原雅武(哲学者)
エッセイ「〈M/E〉:私と地球と宇宙、そして写真をめぐる距離について」瀧上 華(東京オペラシティ アートギャラリー)
エッセイ「無限の連なり—言語以前の関係性の領域について」荒井保洋(滋賀県立美術館)
シリーズ解説
略歴
文献目録
作品リスト
著者 Author:川内倫子 Rinko Kawauchi デザイン:須山悠里 出版社 PUBLISHER:朝日新聞社 2022 softcover 285×225mm 224P
new 新刊書籍