"精霊や妖怪、小さな神々を素朴に信じてきた人々こそが、社会の担い手だった。いま私たちは、近代化のなかで見過ごされてきたものに目を向け、伝統にもとづく古くて新しい民主主義を考えなければならない。"
民俗学者畑中章宏が「人ならざるもの」「見えない世界」を通して指し示す現代社会の道標。
柳田国男、南方熊楠、宮本常一、網野善彦、宮沢賢治ら先人たちの歩んだ道を学び、道祖神、河童、天狗の声に耳を傾け、飴屋法水、齋藤陽道ら現在の芸術家たちの見ている風景を辿る。
著者:畑中章宏 出版社:トランスビュー2019初版 ハードカバー
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